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ワンパルス限界電力とは

抵抗には、定格電力以外にワンパルス限界電力という特性があります。

ワンパルス限界電力とは

ワンパルス限界電力とは、抵抗に定格電力を越える電力が短い時間だけ印加される場合、抵抗がどれぐらい耐えることができるかを表す特性のことです。ワンパルス限界電力のグラフは、各抵抗器のシリーズごとにデータシートに記載されています。

下図はSHIVALIK BIMETAL CONTROLS社SBAシリーズの0.3mΩ品のワンパルス限界電力のグラフです。横軸がパルス印加時間(単位秒)、左縦軸がワンパルス限界電力(単位W)、右縦軸がジュール熱(単位J)となっています。

SBA-CM4-R0003のワンパルス限界電力グラフ

下図の2種類のパルス波形は、ピーク電力 × パルス幅=ジュール熱(水色の部分)は同等になり平均電力は同じになりますがが、実際に抵抗に与えるダメージには違いがあります。

限界電力

図1のワンパルス限界電力グラフによると、ピーク電力は、パルス幅が0.1秒の時は15W、0.25秒の時は60Wとなります。このグラフを参考に、各抵抗器の定格電力を超えないような環境での使用が必要となります。

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