搭載事例

最大200V 0.1mΩ オンボードチャージャー用シャント抵抗器

用途: EV用DC/DCコンバータ電流検出
電流値: 電圧200V
抵抗値: 0.1mΩ
ロット数: 70,000個/月
分類: 大電流シャント
型式: SBB-CM4-R0001-1

詳細

本事例は中国のTier1の自動車部品メーカーに納めている大電流シャントの事例となります。

近年、自動車のEV化の加速に伴い、EV関連の様々な機器の開発・製作が進んでいます。

本事例は、EV車の重電機器に搭載された事例ですので、EV車の重電方法についてご紹介させていただきます。

EV車の充電方法は2つのグループに分けることが可能です。

1つ目は、ハイブリッド車（HEV）とマイルドハイブリッド車（MHEV）における充電方法です。
これらの車は内燃機関（ICE）や回生ブレーキからのエネルギー回収によって自らバッテリを充電します。

2つ目は、プラグインハイブリッド車（PHEV）とバッテリ式電気自動車（BEV）における充電方法です。
充電のために「プラグイン」が必要なタイプです。これらの車両にはオンボードチャージャを搭載し、外部からの給電により充電を行います。

本事例は、EV車の充電に使用されるオンボードチャージャ（OBC）に搭載された事例です。
中国の主要なOEMでこのシャントが使用されています。

OBCは単相または三相の電源に対応し、最大22kWの電力を供給することで最速の充電を可能にします。
すべてのバッテリには充電のためのDC電源が必要となります。
そのため、OBCの主な機能は交流電圧を直流電圧に変換するAC／DCコンバータの機能となります。（電源入力を整流し、バッテリに適した充電電圧に変換することです。）

近年、急速充電の需要の高まりを受けて、高い電圧にも対応できる大電流シャント抵抗器の開発が進んでおりました。
抵抗値を下げることによって、対応することが可能となっております。

現在では、EV車のOBCが主な用途となっておりますが、今後やとマイルドハイブリット関連のBMSへの使用も予想されます。

本事例のように、EV車のOBC等、大電流シャントが必要なお困り事がございました。ぜひ当社にお声かけください。